シーサケット便り -日本語教師奮闘録- vol.10

学生について(その2

丁度、今期の中間テストが始まった。担当の先生が、問題を出し、テストを行うのだが、格差があり、問題を出すのに苦労する。取り分け、1年生は、高校で日本語を習った学生とそうでない学生との格差がひどい、試験問題の字が読めない学生もおり、タイ語で注釈を付けてもらうこともした。それに加えて、当教室には3年生からの落第生2名と2年生からの落第生を1名含んでおり、落第の理由が非行・出席日数の不足の故らしく、彼らは優しい問題は楽々パスしてしまう。

テストがまた非常に問題がある。カンニングが蔓延していて、彼らはすることに全然罪悪感がなく、周りも何も言わない。流石、2年生や3年生には見受けられないが、1年生は、人の答案を盗みしようとする。

先日、模擬テスト的なものをやって、40点しか取れなかった者が、いきなり100点を取ってしまう。一生懸命勉強してきたと思えばそれで良いのだが、タイ人先生もそれはあり得ないと言う。紙に書いて廻す手もあるようで、少数では、可能だが、学生が4,50人になると目が届かない。そこで、平常点をかなり加味する必要もある。

中間テストの結果

案の定、点数のいい学生と悪い学生のバラつきがひどい。でも仕方がないのでありのままの採点をする。タイ人の先生が、50点以下は認められないとのこと。どうすればいいかと聞くと、同じ問題を出し。再テストを行う。それで一定以上の点数を取る(多分、60~70点以上)と50点を与えパスさせるとのこと。でも、点数が取れないときはどうするのだろうか?普段の活動では活発な良い学生なのだが、テストはからっきしなのが・・・、Mさんしっかり頑張ってね!

買い置きのコメに大量のコクゾウムシが発生しているのを発見、捨てようかどうしようか?(つづく)

(日本タイ教育交流協会理事 廣瀬正和)

 

SNSでの広報活動に、

ご協力をお願いします。