シーサケット便り -日本語教師奮闘録- vol.13

いよいよこの大学とも後一か月でお別れすることになった。

 

早いもので、来た当初は、収容所みたいな寮に掘り込まれ、どうなることかと危ぶんでいたが、住めば都で何とか持ちこたえられた。

11月も半ばになり、一昨日あたりから東の涼しい風が吹いていたと思っていたら、昨夜から急に気温が下がり、TVニュースでは20℃ぐらいだとのこと、流石、タイ人学生はすでに長袖ジャンバーを上に羽織っている。まだ半袖なのは日本人位です。

大学は、一部を除き毎週、土・日が休みで、寮の学生達の多くも金曜日の夕方から自宅に帰るようで、寮のバイク置き場はガラガラになります。でもお隣のソシアルサイエンスのタイ人の先生は、日曜の午前中まで授業があり、それが終わってから、ウボンの娘に会いに行っているとのことです。

私の休みの過ごし方は、最近は固定してしまって、土曜・日曜の早朝は自転車で校内を約30分走ることにしています。大体、校内一周が10分足らずなので3周位を走ります。校内には、森に近い林、グランド等が点在していて、途中で、鳩や名の知らない鳥(ノックエアーのマスコット鳥)等が集まっており、時々、道路に挨拶がてらに現れ林に戻るリスにもお目にかかれます。寮に帰って、シャワーを浴びた後、朝食(主にパン食)、それから毎週土曜日には、町のお寺にある屋根だけのマッサージ屋(マッサージのおばさん達が自然と集まって仕事をしている感じ)に出かけます。完全にローカルで、料金も安く(チップ20バーツ込で2時間240バーツ)午後に行くと近所のおじいさんたち一杯で、結構待たされるので、できるだけ早く出かけます。最近は、ラチャパット大学の先生だと知り、顔なじみになり、冗談も言ってくれます。先日も、「先生、一人で寂しいでしょう?何なら私が行ってあげようか?」と言ってきたので、いや、私、年寄りは結構、寮には若いのが一杯いる(女子寮だから)ので間に合っています」と言って大笑いになりました。

マッサージの後、近くにあるタラート(市場)に1週間分の鳥・豚肉や野菜を仕入れ、また、モーターサイで寮に帰ります。ただ、買う量が少なく、最初は市場のおばちゃんも拍子抜けの感でしたが、その内顔を覚えてくれ、今では、少々はおまけをしてくれる様になっています。モーターサイの兄ちゃんとも顔見知りになり、電話一本で迎えに来てくれるようになりました。

最近になって、毎日曜日、韓国人の教師キムさんに誘われて、ゴスベル教会に行くことにしている。美しい讃美歌を聞きに行くことと、通訳の可愛いプロイさんに会うのが目的で、敬虔な信者さんの目にどう映っているか知らないが、毛色が変わったのが来ていると好評のようである。

 

今朝、冷蔵庫を開けた途端、卵ケースが外れて下に落ち、昨日買ったばかりの卵が全滅。

韓国メーカーの冷蔵庫を恨むこと恨むこと・・・あーあ・・・

(日本タイ教育交流協会理事 廣瀬正和)

 

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