シーサケット便り -日本語教師奮闘録 vol.8-

 早いものでここシーサケットに来て1か月半が過ぎたので、ここで日常生活のお披露目をします。

来た当初、寮の汚さ、水道の水の汚さ(地下水を汲み上げているので時々砂が出てくる)、に逃げ帰ることも考えたが、住めば都で何とかここの生活に慣れてきました。ある外人先生によると、以前、中国の学生が留学生としてこの大学に来たそうですが、1週間で逃げて帰ったようです。

当然、タイの田舎の生活はこんなものなのでしょうが、お隣の県のウボンに長い間滞在されているM氏の話では、イサーンの他の場所では、こんなものでないらしく、本当に日本人は我慢強いんだなと感心します。

 

この寮は2棟あり、完全な女子寮部屋は全部で100室位あります。その内の西棟の1階は教師の部屋になっており、主に外国人教師が入居しています。今は、夫婦1組と単身者5人が居り、一応、各部屋は温水シャワー(あまり湯が出ない)、洗濯機、エアコン、冷蔵庫等が備わっており、殆ど電化製品がない学生部屋とは格差があります。

部屋は、1室10畳くらいの広さで、そこに簡易ダブルベッド、テーブル、ロッカーが並べられ、トイレ・シャワー室、簡易炊事用流し台は室外にあり、外の窓には網戸が張られています。(私の部屋は、前任者の日本人教師が使っていた部屋で、割と整備されているが、他の部屋は外の窓の網戸がない部屋が多い)しかし、建ててから10年が経ち、設備は老朽化し、あそこが悪い、此処を直せと、学部長や主任の先生に言っても埒が明かないので直接、管理人に言うので、管理人は煩い日本人が来たなと困惑気味です。

日本に比べ、タイでは、生活するのに水(飲料水・調理水)が一番大切で、この寮の水道は地下水の汲み上げのため調理には使えず、調理用に1ガロン12バーツの水を買います(日本人だけかも?)。また、一番の問題は、町から離れていて買い物に行くのに不便なことでを持っている先生に同乗させてもらうか、タクシーを呼ぶしか方法がないので、食事は、自然と学生食堂か、学校前のレストラン街?(屋台)になる日が多くなります。ただ、連日タイ料理では飽きてしまうので、時々、自分で水炊き紛いの物を作ったり、ロータス(大型スーパー)で買ってきたもので炒め物をしたりして、お腹を膨らましています。(つづく)

(日本タイ教育交流協会理事 廣瀬正和)

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