シーサケット便り -日本語教師奮闘録- vol.5

今日も母の日(女王様の誕生日)の振替日で休み。

昨日は、スポーツセンターのグランドで催し物が有り、多くの学生が集まっていた。バンコクからもサッカーのチームやバスケットチームも参加していた。

夕方、愛車(自転車)で散策した時にスポーツセンターに散らばっているゴミの多さに驚かされた。

以前より、タイでは、このようなイベントの後の散らばったゴミの多さに不快感を持っていたのですが、学生でも同じ有様に驚かされる。


昔、あるタイ人に聞いたのだが、「皆で奇麗にするとゴミを集める人の仕事を取ってしまう」と宣まった。ホントだろうか?

勿論、会社でもタイ社会でも掃除する人、お茶出しする人は別に居る。


余談ですが、以前、タイ法人に勤めていた時に、社長のお客には秘書からお茶を出すようにしていたのだが、今は、社長秘書も置かず、メイドにその仕事をさせているようです。これが階級社会と言われる所以なのでしょうか。

 

今日は、休みで寮も閑散としている。近くで昼飯を食べようと思っても殆どのレストラン?も休業、寮のミニマートも閉まっていた。どうしようかと部屋の前をうろうろしていると、隣のパブリック・サイエンスの先生のノイさんが、お寺(何でも1000年前の)に行きませんかとの誘いを受けた。

暇なので、諸手を挙げて行きますと答え、車に乗せてもらった。一家で行くらしく、旦那のネットさん、一人娘のニムちゃんと4人で寮から20KMあるところのお寺に、途中で昼食を取った後、向かった。お寺は、遺跡だけがあり、大した印象を受け無かったのだが、ノイさんの家族に関心が向き、聞いてみると、ノイさん一家は、旦那はバンコクで働き、ノイさんはシーサケットで先生をし、子供は隣の町のウボンラチャタニに住む両親に預けているようです。

一昨夜から、隣室が賑やかで、子供の声が聞こえたので何かな?と思っていたところで、ノイさん一家が久しぶりに顔を会わせたようでした。

タイ人家庭では、一家バラバラで生活して稼いでいるケースが多く、子供は大体、母親の実家に預けられ、久しぶりに会うと子供は親にべったりで、親は子供の願うことには何でもOKとのことです。タイ人は、一般的に子供を本当に甘いです。

この大学に来ている学生たちは、殆ど新車のバイクを親に買ってもらっており、タイ人の先生の言によると、まだ持っていない学生は、今秋、コメの収穫が終わったらそれを売ったお金で、バイクを買ってもらうようです。

日本で今、たびたび報道されている子供虐待とは無縁の世界です。(つづく)

(日本タイ教育交流協会理事 廣瀬正和)


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