大阪アジアン映画祭

大阪アジアン映画祭でタイ映画「フィンすごい」を鑑賞した市村幹事のレポートです。

「大阪アジアン映画祭」

担当:タラート市村(日本タイ教育交流協会 幹事)

 タイ映画「フィンすごい」(เลิฟสุดจิ้น ฟินสุโค่ย、邦題「すご~い快感」)が3月8日、第9回大阪アジアン映画祭で上映されました。タイでの公開に先駆けた世界初公開で、会場のテイジンホール(大阪市中央区)にはタイ映画ファンら約200人が来場しました。

 女主人公ヌナ日本のロックバンドの熱狂的なファンで、そのバンドのボーカルのマコトとミュージックビデオで共演するチャンスをつかみます。撮影が進むにつれマコトと恋に落ちるヌナ。ボーイフレンドのクローンは嫉妬心を燃やし、別れを切り出します。二人を取り巻く友人たちの恋模様も様々に展開する中、マコトがヌナと交際宣言。さて、ヌナはどうするのか?

 20歳前後の若者が登場するラブストーリーですが、さすがタイ映画だけあって、単純な男女の恋物語ではありません。クローンに恋心を持つ義理の弟や、その義理の弟のことが好きなゲイの友人、ヌナを愛しているという女友達のハム、そのハムを愛するノーマル男性…。タンワーリン監督が得意とする、ジェンダーの多様性がたっぷりと描かれています。

 上映の前後には、タンワーリン・スカピシット監督と、マコト役の越中睦士(こしなか・まこと)、クローン役のเศรษฐพงษ์ เพียงพอ(セータポン・ピアンポー=愛称タオ)、ハム役のศุภนาฎ จิตตลีลา(スパラート・チットリラー=ティナー)が登壇し、盛んな声援を浴びていました。
 残念ながら主役のอภิญญา สกุลเจริญสุข(アピンヤー・サクンチャルーンスック)は来ていませんでしたが、越中さんが、ヌナの日本語シーンでいろいろとアドバイスをしたという裏話を披露してくれました。また、ティナーが劇中で歌うシーンについて会場から質問があり、「自分で実際に歌いました」とティナが回答すると、会場からは大きな拍手が湧きました。


この映画のタイでの公開は5月ごろの予定です。

そのころタイに行かれる方は、ぜひご覧ください。https://www.facebook.com/FinSugoi

(写真説明) 舞台で花束を受ける、左からマコト役の越中睦士(こしなか・まこと)、クローン役のเศรษฐพงษ์ เพียงพอ(セータポン・ピアンポー=愛称タオ)、ハム役のศุภนาฎ จิตตลีลา(スパラート・チットリラー=ティナー)、タンワーリン・スカピシット監督

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