バンコクレポート

 現在、バンコクに滞在している廣瀬正和協会理事の「バンコクレポート」を掲載いたします。日本の新聞報道では知りえないバンコクの実情をお伝えします。政治情勢に変化がありましたら、第二弾を掲載する予定です。

 

「バンコクレポート」 担当:廣瀬正和(日本タイ教育交流協会理事)

 1月27日朝6時、鶏の鳴き声で目が覚める。今日も天気が良さそうだ。 タイに来て20日目、雨は一滴も降らず、寒いくらいの涼しさで快適な日々過ごしています。 ここ、バンコク市内のやや北部に位置するラチャダピセークにある私のアパートの6階からの眺める家々は平和そのままです。 一方、街の中心部の主要な7ヶ所の交差点は、1月13日から、デモ隊によって占拠、封鎖されている。反政府と政府は歩み寄る姿勢を見せず、デモは長期化の様子を見せており、日本のマスコミ報道を見ると、大騒動がバンコク市内全体で起こっているように思えてきます。以前から、私の疑念のひとつに、このような騒動に対する報道の「ありかた」です。

  かって、私がタイ赴任中に起こった、軍のクーデター時の報道でもそうなのですが、何かバンコク市内全体が軍の行動に支配され大変な事態になっているとの報道が日本でなされ、私の本社からも帰国の検討の指示もありました。 実態は、官庁地域だけでに影響があり、市民生活にはほとんど影響がなかったと覚えています。 今回のデモの報道もそうですが、デモ隊によって支配されているのは、7ヶ所の交差点近辺だけで、その場所でも、デモ参加者には笑顔があり、封鎖交差点近辺は、歩行者天国となり、出店も結構出ています。アメリカから来た観光客も「身の危険を全く感じない。デモというよりはお祭りだ」と記念写真を楽しんでいました。市民の生活も交通機関ヘの影響はあるものの殆ど日常と変わらない生活を送っています。

 日本の報道の在り方は、報道各社の方針もあり、難しい面が多くあると思われますが、一面だけからの報道は一考を要すると思います。 しかし、非常事態宣言下、このデモによるタイ経済、タイ社会に与える影響は甚大で、観光客の激減、タイへの投資の見直し等がある中、又、軍によるクーデターの噂も浮上しており、できるだけ早く双方が歩み寄り、解決が望まれています。

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